最後方からみえる世界

GKを分析的にみる

GK詳細解説「開脚したけど腕はどこに出す?」

 どうもこんにちは。欧州きて初めてのブログ更新です。今回はプレミアリーグのワンプレーをチョイス。

ジョー・ハートの開脚型ブロック。今日はこのプレーを解説してみたいと思います。

 

開脚型ブロックの基本 

 開脚型ブロックのお手本として挙げられるのはW杯でクルトワが見せたこのプレー。 

  身体を開いてブロックをする際、基本的に両腕は横に伸ばしているのが望ましい。そのほうが守備範囲が広いからだ。単純にカバーできる範囲が広い。

一方で今回のジョー・ハートのプレーは両腕を高く上げている。なぜだろう。

 

相手のプレー方向とそれに伴うGKの予測

 なぜジョー・ハートがこの場面で両腕を上げ、ドンピシャのタイミングで止めることができたのか。ある程度の推測はできる。

 

 裏に抜け出してワンタッチでシュートする際、チップキックでGKの頭上を越すシュートを、ハートは予測できたのかもしれない。ルカクのそういったタイプのシュートに既視感があると思ったら案の定あった。この動画の最後のシーンだ。

youtu.be

こういった「走る方向がゴールに向かっていないがシュートが打てる」という状況で、チップキックでGKをあざ笑うシュートを狙うのがシュートパターンだったかもしれない。それを事前に予測して両腕をあげたのだ。

 

 繰り返しになるが、「DFライン裏に抜け出した時の走る方向がゴールに向かってない状況でシュートが打てるとき、チップキックが来る!とハートは予測した」というのが僕の推測である。

 

 なんか物足りない感じもあるが今日のところは眠いので以上にする。