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GKを分析的にみる

ケパ・アリサバラガ(チェルシー) プレミアリーグGK名鑑 

 こんにちは。ReneNoricです。今回は個々のゴールキーパーに焦点を当てて分析していこう!という記事です。以前footballista様にてエデルソンの分析記事を寄稿させていただきましたが、その続編的な感じです。続編ではないか。まあいいや。

 

 

 試合中に書いてるメモがある程度貯まったので記事化しようという試みです。チェルシーの試合はほぼ毎試合見ているので一発目はケパ・アリサバラガから。

 

 まずはインフォグラフィックス

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 攻撃

Play with hand

 

 長いレンジのボールはほとんど供給しない。ワイドに開いたCBへのアンダースロー、SBへのオーバースローがほとんど。後ろから確実にビルドアップしていくチェルシーの戦術的な要素も相まって確実なプレー選択をする傾向にある。

 

Play with feet

 

 キャッチした後、パントキックはほぼない(速攻の機会があれば蹴る)。

 

 基本的にスローか、足元に置いてプレーする。

 

 ゴールキックは手でのプレーと同様、CB、SB、またハイプレスで近場のパスコースがない場合はSTへロングボールを蹴る。ビルドアップの局面でもロングボールは好まない。

 

 ミドルパスの正確性は群を抜いている。インフロントキックでボールをこするように蹴るダイレクトプレーが特徴的。それによってボールの循環を滞らせることなくチームの助けとなっている。

 

 


 守備

スペースディフェンス

 

 頻繁にDFライン裏をケアすることはないが、必要最低限のカバーは行う。ただ、無理なプレーはしない。

 

 

 クロスの対応も同様に、積極性はそれほどないが、確実にプレーする。ボールに出たときも、確実なプレーを選択する場面が多く、パンチングで逃げる場面が散見される。ゆえにミスが少ない。

 

 確実なプレー選択をするゆえに、ポジショニングが低くなる傾向がある。例えば、カラバオ杯準決勝 1stレグのスパーズ戦ではケインの裏抜けに対してスタートポジションが低くなり出足が遅れ、先制点となるPKを献上する結果となった。
 

 

ゴールディフェンス

 

 スペースディフェンスとの関連でいうと、クロスを遮断するよりもゴールラインに下がってプレーする傾向がある。下手な博打はしない。確実性を優先する。
 

 開幕当初はプレジャンプの際に腕を振る動作が気になった。両腕を大きく後ろに振ることでシュートへのリアクションが(特にグラウンダーのシュート)遅れていた。

 ただ、その動作も時間が進むにつれて小さくなってきたと感じる。その癖自体はまだ残っているが、プレミアリーグのスピードに慣れてきたことが動作の改善に繋がったかもしれない。

 

 

 

以上。

 

 

 

(おまけ)

日向坂46の松田好花さん(左)と富田鈴花さん(右)