GK技術の考察〜フェンスブロック編〜
こんにちは。ReneNoricです。今回はフェンスブロックがどんな技術かについて掘り下げていきたいと思います。
フェンスブロックとは
サッカーファンにとってはあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、フットサルでは頻繁に用いられる守備技術です。
簡単に説明すると、片膝を曲げ、両手を下げて壁を作る技術です。
近年、サッカーでもゴール前のスピードが上がった影響で増えたディフェンスアクションだと考えています。
どんなシチュエーションで有効か
主に、斜めから入ってくる一対一と、近距離のシュートの場面です。
シュートを直接キャッチできる可能性は低いが、自身の身体を壁のように使うことでゴールを防げる状況で効果を発揮します。
実際にプレーを見てみましょう
右膝を曲げ股下のコースを防ぐデヘアpic.twitter.com/tt970gRDCr
— Rene Noric (@ReneNoric) 2019年3月31日
斜めからゴールに向かってくるムバッペに対し、デヘアは一旦下がって体勢を整え、タイミングを見計らって距離を詰めます。シュートの瞬間にはほとんどコースを消しているので、フェンスブロックを使ってセーブしました。
また、Jリーグ開幕節でもみられました。
バックパスが相手に渡って一対一となった場面です。195cmと長身で股下が弱点となりやすい林選手ですが、しっかり準備されており、面を作って左手でシュートを防ぎました。
開脚型ブロックとの違い
第4節の分析でも言及したランゲラックのプレーが開脚型ブロックです。片足を広げて面を広げて防ぐ技術です。例えば、
お手本のようなブロッキングをみたので、載せておきます。ペナ角から斜めにモラタが前進してきたので、誘い込む。シュートモーションに入った瞬間に全身を広げてコースを消す。 pic.twitter.com/ShdaPcGmgr
— Rene Noric (@ReneNoric) December 31, 2017
ただ、弱点もあります。
そのひとつが、片足を広げた瞬間に、その足の下に隙が生まれる点です。そこを突かれたのがランゲラック選手の失点でした。
一方でフェンスブロックは、開脚型ブロックほどの広い面は作れませんが、
股下のコースを消せ、ゴロのシュートにも手でリアクションできる余地を残せます。先ほどの林選手のプレーもリアクションして防いでいました。
このふたつの技術は選手によってどちらを使うか変わるので、そこに注目してみるのも面白いと思います。(ドイツやイングランドの選手は開脚型ブロックを好み、スペインの選手はフェンスブロックを好む傾向にあると感じている。もちろんどちらも使う選手もいるが)
以上。
ひとりごと
このあたりのプレーは、どれが正しいというよりは守り方の哲学の違いかなぁ、と思う今日この頃…。
(おまけ)
今回もごめんなさい。載せます。最近ハマってる日向坂46