2019J1リーグ第2節 GK分析
こんにちは。ReneNoricです。第2節のGKレビューいきましょう。今回は浦和vs札幌。
たぶん今節ベストセーブのひとつです。
ゴールへの軌道から逸らすようなセーブ。手は下から。pic.twitter.com/EIQGLALn2M
— レネ・ノリッチ (@ReneNoric) March 2, 2019
ゴールに向かってくるクロスに合わせた興梠選手のシュートを、クソンユン選手が軌道を変えてセーブしたシーン。中姿勢の構え、下から手を添えるようにボールへ触り、コースを変えたプレーだ。
このプレーの肝は「弾きかた」だ。 GKがボールを弾くときに大切な考え方は「二次攻撃を防ぐ」こと。弾いた後になるべく相手のボールにならないように安全なエリアへ弾く。では、安全なエリアとはなにか。おそらくいくつか考え方があるけど、簡単に2つに分類すると、
- ボールを残して味方に渡せるエリア
- コースを逸らしてコーナーに逃げる
だとして、今回のクソンユン選手のプレーは2だ。
そして彼は意図的に2.を選択した(と思う)。味方に渡せるエリア(彼から見て左方向)にスペースはあったが、そのコースには相手がいたからだ。もしくは、ボールとの距離からして強くボールにアタックできないと判断したかもしれない。よってボールを残すよりは、コースを逸らしてコーナーにする選択をした。
その選択があった後で実行したプレーは「強くボールにアタック」ではなく「下からボールを触ってコースを変える」だった。下から手を添えるようにボールに触って、明確にコーナーに逃げた。中途半端にピッチにボールを残さず、コースを逸らしてコーナーに逃げる選択/判断と、そのためのプレー実行は見事。素晴らしいプレーだった。
今回は短めで(もう1試合は後日まとめるかも)。では。