最後方からみえる世界

GKを分析的にみる

2019J1リーグ第2節 GK分析

 こんにちは。ReneNoricです。第2節のGKレビューいきましょう。今回は浦和vs札幌。

 

 

 

 たぶん今節ベストセーブのひとつです。

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 ゴールに向かってくるクロスに合わせた興梠選手のシュートを、クソンユン選手が軌道を変えてセーブしたシーン。中姿勢の構え、下から手を添えるようにボールへ触り、コースを変えたプレーだ。

 

 このプレーの肝は「弾きかた」だ。 GKがボールを弾くときに大切な考え方は「二次攻撃を防ぐ」こと。弾いた後になるべく相手のボールにならないように安全なエリアへ弾く。では、安全なエリアとはなにか。おそらくいくつか考え方があるけど、簡単に2つに分類すると、

  1. ボールを残して味方に渡せるエリア
  2. コースを逸らしてコーナーに逃げる

だとして、今回のクソンユン選手のプレーは2だ。

 

 そして彼は意図的に2.を選択した(と思う)。味方に渡せるエリア(彼から見て左方向)にスペースはあったが、そのコースには相手がいたからだ。もしくは、ボールとの距離からして強くボールにアタックできないと判断したかもしれない。よってボールを残すよりは、コースを逸らしてコーナーにする選択をした。

 

 その選択があった後で実行したプレーは「強くボールにアタック」ではなく「下からボールを触ってコースを変える」だった。下から手を添えるようにボールに触って、明確にコーナーに逃げた。中途半端にピッチにボールを残さず、コースを逸らしてコーナーに逃げる選択/判断と、そのためのプレー実行は見事。素晴らしいプレーだった。

 

 

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 今回は短めで(もう1試合は後日まとめるかも)。では。