常に良いポジションを追い求めること〜ノイアーのプレーから紐解く〜
こんにちは。ReneNoricです。お腹が空いてます。家系または二郎系ラーメンを食したい気分です。豚骨ラーメンも好きです。担々麺でも可。ワタシ…ラーメン…タベタイ…。
さて本題。常に良いポジション、適切な立ち位置にいることはGKにとって一番重要なことです。セービングとかダイビングとか、ブロッキングもその次です。まず良い立ち位置にいるからこそ初めて良いディフェンスができる、と考えています。
そのことを念頭に置いてノイアーのプレーを分析してみましょう。
最終的にボールに関与することはなかったですが、移り変わる局面でノイアーは何度もポジショニングを変えています。ではそれぞれの局面でノイアーにどんな狙いがあったのか、そのことについてもう少し詳しく見ていこう。
まずはここから
ここではシュートに備えるためゴールディフェンスを優先させます。ただ、DFライン背後にボールをいれられる場合も考え、ゴールに張り付かず少し前にポジションを取ります。
続いて
左サイドにボールが渡りました。このとき考えられる相手の選択肢は
①左足でのシュート
②縦に突破
③オーバーラップしてきた選手へパス
④中央の選手へパス
⑤カットイン
よってニアのシュートコースを気にしながら、前方のスペースをケアするために先ほどと同様に前にポジションをとりました。
相手はカットインして右足にボールを持ちかえました。相手の体勢も考えるとシュートが来る予測が容易にたてられました。この場面では曲がってゴールに吸い込まれるシュートが一番怖いので、反応時間と距離を稼ぐためにゴールライン付近まで下がります。
しかしシュートは来ず、相手は再びボールを持ちかえます。よって再び前に移動。二つ前の局面と同じくスペースのケアもできる位置です。
外側へボールが渡りました。この局面ではニアへのクロスに飛び込めるようにポストからポストから離れてポジション取りします。ただ、シュートの可能性がゼロではないので勘だけで動いてはいけません。あくまで中心はボールです。
ニアへのマイナスクロスが入ったので身体の向きを変えます。
振り抜くシュートはスピードが速いですから、ノイアーは下がって反応時間を確保します。
わずか20秒足らずのこの間に少なくとも7回もポジションチェンジを繰り返しました。ボールがどこにあるか、相手がどうボールを持ってるか、その他相手の配置などGKがボールに関与してなくても考えることは山ほどあります。そしてその局面ごとに常に最適なポジショニングを取れることが良いディフェンスにつながるのです。
「シュートが正面に来る」のではなくて「シュートの正面にGKがいる」のであって、そこに「いる」ことが技術であり練習の成果なのである。
— レネ・ノリッチ (@ReneNoric) 2019年1月15日
このツイートがこれだけ拡散されると思ってなかったので、「いる」技術について掘り下げてみたのさっ!っていうのが今回のオチです。ありがとうございました。
以上。