最後方からみえる世界

GKを分析的にみる

「GK技術の考察〜ポジショニング編〜」

 こんにちは。ReneNoricです。今日はポジショニングについて考えていこうと思います。

 

 

 「GKは準備が9割」とはよく言われていますが、その準備のうち、「どこに立つか」がもっとも重要なことなのはいうまでもありません。

 

 

jr-soccer.jp

ボールと左右のゴールポストを結んだ線で作られる三角形(図5)の間に立つ。

 

  左右どちらのシュートにも対応できるように中心に立って準備したいので、基本的な立ち位置はボールとゴールポストが基準になります。

 

 

 ただ、実際にピッチにいると、常に中心に立つことは難しいことがわかります。相手が迫ってくるたびに後ろを振り返って中心にいるか確認するほどの時間はサッカーにはありません。そうした振る舞いは相手に余裕を与えてしまいかねない。

 

 

 なので、常に後ろを振り返らずとも「自分がどこに立つべきか」を確認できる基準点をピッチ上に持っておくべきです。

 

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 ペナルティエリアやゴールエリアの角や線が交わっているところ、ペナルティスポットは基準点になります。点を打つとこんな感じ。

 

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  左右のポストからペナルティエリアの幅はそれぞれ1辺16.5mの正方形なので、ペナルティエリアの角からゴールエリアの角を通って(ゴールエリアはポストから5.5m)ゴールポストまで直線を引けます。

 

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 これだけでもうかなり自分がどこにいるかのヒントは後ろを振り返らずとも掴めると思います。

 

 

 中心は言わずもがな、ペナルティスポットからゴールに向かう直線の延長にあります。さらに、ペナルティアークはペナルティスポットから9.15mの半径で書かれていて、ペナルティエリアに交わるので、この交点もヒントになります。

 

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 こんな感じで、エリアを分けてみることで、自分の立ち位置がどこにあるかを把握しやすくなります。ペナルティスポットとアークに打たれた点の幅、アークの点の幅からペナルティエリアの角までの幅、と左右で合計すると4つのエリアに区別することで、少なくとも左右のポジションのずれはある程度解消できると思います。

 

 基本的なことは以上ですが、ここで挙げた基準点以外にもピッチの風景なども覚えておくと、自分の立ち位置を測りやすくなるでしょう。

 

 もちろん、ボールホルダーの状況や相手の状況なども含めると、さらに考えてポジションを取らないといけません。ただ、基準を持っておくことは大切です(もちろんこの方法を取らなくても)。

 

 

 以上。