コンテチェルシー式3-5-2の考察1
さて、見出し1の「攻撃&ネガトラ」にいきましょう!
まず攻撃時のフォーメーションの確認から。
WBが高い位置で幅をとり、3CHの両脇(セスクとバカヨコ)がハーフスペースを埋める。アザールは自由な位置どりでなるべくモラタやセスクの近くにポジションをとることで、2〜3人の関係性で崩せるようにする。後ろの特徴は、アスピリクエタとケーヒルがカンテと同列くらいに位置して攻撃参加、失った時のリスク管理に徹する。さらに押し込めれば、アスピリクエタはどんどん前に出てハーフスペースで受けることも多々あるが、その点は3章で書くことにしよう。
押し込んでも、相手が5-4のブロックを敷いてきた時はさすがにチェルシーでも崩しきれない。その時は以下のような位置どりが見られる。
セスクが一列降りてフリーの状態でボールをもらう。その後は相手DFラインの隙間を縫うような美しいパスをモラタやアザールに供給する。崩せない時は一本裏に抜けることで、相手に的を絞らせない。
このシステムの攻撃面での特徴は「アザール」である。アザールが、モラタと近い関係で、さらに中央でボールをもらえることで、より中央でのチャンスメイクができるようになった。この点では「戦術アザール」だ。今季の好調にも支えられている。ボールを持ったら誰も止められない感じが今季のアザールから伝わってきてすごく良い。ただ、最近はレアルマドリーへの移籍報道が出ていて、こちらは気が気じゃないので、ぜひCL制覇するまではチェルシーに残って欲しい、少なくとも。
もうひとつは、ボールを失った後に効果的にプレスをかけられることだ。これは次のネガトラで言及する。
「ネガトラ」
ボールを失った時に力を発揮するのが「バカヨコ」だ。今季加入したこのCHはボール奪取能力に非常に優れている。そして、彼がCHで高い位置にいるからこそボールを奪い返すスピードが格段に向上した。基本的に、ボールを失った瞬間にプレスをかけ始めるのは、CHとCBの両脇の選手。彼らが高い位置にいることで、相手に自由を与えず時間をかけさせる。その間に逆サイドは帰陣する。
失っても、高い位置でボールを奪うバカヨコの脅威。二次攻撃でウィリアンのシュートまで繋げる。 pic.twitter.com/2tUyvNbqfd
— NORI (@norichannnnnn) 2017年12月17日
バカヨコがいるおかげでこの位置でボールを奪うことができ、さらに二次攻撃に繋げる。彼はボールプレイヤーとして成長を遂げたら、おそらく往年のヴィエラは軽々と超える逸材なので、次の3年くらいは成長を見守りたい、チェルシーでね。
特徴をまとめると、プレスをかけられる配置をとり、帰陣の時間を作ることで、ブロックを形成のためにその時間を使う。というのが、チェルシーの3-5-2の基本かな。ブロックを作った後に奪う手立てについては次の2章でまとめたい(まとまるとは言ってない)。
なんかまだ、書けることあると思うんだけど、思いつかないので、ここらでストップして明日以降に続き書く。気分が乗ったらね。
ではでは